当時は私もいわゆるZかぶれでしたが、ハナコの夢こそがアマチュアアニメというような感覚だったわけですね。そこにこうゆうロボット+女性主人公というモチーフの作品となれば、「てってー的にやったらんかい!」と傍目には思っていたわけです。そんな中で、飛び立つ宇宙船に体当たりしていくマーダーロボットのF井さんのカットだけはZアクションぽくて好きでした。しかし、よくよく見てみると、F市さんの宇宙船内部のトランスファーチューブ背動は凄いですよね。私が彩色を手伝ったのもこのカットでしたから、どれだけ危機的なスケジュールだったかは想像に難くありません。もし、F市さんが十分な時間をかけてこのカットを手がけていたら、と思うと、見てみたいですね。
もう一つ特筆すべきは声優さんです。当時のC.A.C.C.は放送研究会にお願いすることが多かったのですが、この作品ではメインキャストのうち2役を会員がこなしています。これがなかなか名演で、特にマーダーロボット役のE藤さんの「わけねぇーだろぉー!!!」は忘れられません。(今更ですが、ご冥福をお祈りします。)
私も自分の手がけたカットは絵柄が違うとよく言われますが、この作品では当時4年生だったM宮さんのカットがそれですね。戦い終わって、主人公のジェーンが気づいて廊下を見てみると、、、というところですが、年齢がn才くらい高くなってるような気がします。(こういう事書くと、自分も言われるんだよね。)
アマチュアのセル作品で30分弱と、当時としては上映時間の長さの方が話題だったと記憶していますが、よーく考えてみれば自然回帰というテーマは今でも十分に通用するものですね。あとはアニメーションならではの見せ方ですが、初セル作品ということだけでも会にとっては一大事だったはずですから、そこまで求めるというのは酷でしょうか?